凄いモノを見た(気がした)

止むを得ず出勤をしたんですよ、今日は。
柴又から通うには、京成線→都営浅草線と電車に乗るのね。
休みだったし、普段よりは乗客も少なく、座っていくことができましたよ。
座ると、自然と向かいの座席に座っている人を見るでしょう。そんな向かいの人の中に、眉毛の無い女性が座っていたんです。いわゆる「すっぴん」ということですな。しかし、服は一張羅みたいだし、それなりにお洒落を決めている。まぁ、デートとかそういったものに出掛けるのでしょう。んなモンは自由だ。

彼女はおもむろに、自分の鞄からゴソゴソと小さなケースを出した。一瞬、大きさから「あぁ、携帯電話...」と思ったのだが、化粧道具だね。顔全体をパタパタとやり始めた。そして、これでもかっ、って程、(既に無いのに)眉毛を抜き始めたのさ。順番が逆なんじゃねぇのか?と思いつつも、もう目が離せない。
でも、あたしゃね、電車の中で化粧する人の気が知れないの。何なのかね、アレ。決して良いモノじゃぁないね。

だけどね、芸術ですよ、今日のは。どんどん眉毛ができあがって、口紅をさしたら、もう最初に見た人と別人がそこに座っていたんですね。すごいね。
あたしが人形町で電車を降りる時には、まだ化粧をしていたようだったから、「完成型」では無かったのでしょうが、凄いモノを見た。電車の中で「変装」した人を見たのは、これで2回目となった。