すごい体勢だね

マジックの練習をしていると困るときがあるのです。
例えば、書籍に載っている解説を見ながらカードマジックの練習をするシーンを想像して下さい。
マジックの書籍というのは、ある程度のページ数があります。挿絵なんかをはさむので、一つの演目の解説に数ページを要することもあります。
さて、カードマジックですから、当然両手を使います。うちにはテーブルがありませんので、床に座って練習をします。本も床に置きます。ページを開いたままおさえる術がありません。無理矢理座布団と床の間に挟んだりします。
見開きの最後に解説があり、その挿絵が次のページにあったりすると、いよいよ面倒です。
しまいには、両足で本を押さえ、両手には一組のカードという奇妙な格好になる訳です。でもこれなら手が塞がっていてもページを捲ることができます。
この状態で客人がいらしたり、電話がかかってくると悲劇ですね。でもそこまでして体勢を維持しておく必要もないことに気付くので、カードをしおりがわりに本に挟んで対応します。

マジシャンは何でもできるように見えるかも知れませんが、人知れず努力をしているのです、どうでも良いことで...。(あたしだけかな)